第40回はりま憲法を守る集会

5月5日、第40回憲法を守るはりま集会が姫路市市民会館大ホールで開催されました。

兵庫県立大学名誉教授で、集会の実行委員長でもある松元滋先生のあいさつに引き続き、今年も平和   を歌う合唱団「希望」の合唱で始まった集会は、「お母さんの木」のスライド上映を経て、中山千夏さんの講演「ずっと、ずっと、非武装・非戦」へ。

連休の真っただ中の開催だったにもかかわらず、今年の集会にはここ数年では最多の650名の人たちが参加してくれました。

安倍政権下での改憲の策動に本当に危機感を持っている市民の方が少なくないようで、初めて、この集会に参加されたという方も大勢おられたようです。

集会の成功は、ひとえに参加してくださった方々、カンパ、パンフへの名刺広告の掲載等の方法で集会に協力してくださった方々のおかげです。どうもありがとうございました。

今年の実行委員会企画のスライド上映は、出征した息子たちの帰りを待ち続ける母を描いた大川悦生氏の児童文学「お母さんの木」を、岩田健三郎さんの挿絵と澤崎美恵子さんのBGMのもとで、麦わら帽子に朗読してもらうというものでしたが、戦争の悲劇を訴えてくれる物語が、挿絵と音楽、朗読が一体となって重厚なスライド上映となり、会場では涙している人が何人もおられました。

また、中山千夏さんは、「自分自身の行動指針を持つこと」の重要性を訴えた上で、「憲法の中で特に9条が最高」「戦争を止める具体的な方策として、軍備を禁止している憲法は他にない。素晴らしい憲法を変えてしまうのは愚かなこと」と9条を守ることの大切さを、わかりやすく話してくださいました。

集会は、最後に、参加者全員で、「このはりま憲法集会も今回で40回目となりました。はりま地域の憲法擁護の思いは、この40年間変わらず、平和な社会を作る大きな力でありました。そして、私たちは、憲法を守る、平和を愛するという思いを、これからも、このはりまの地域から、全国に伝えていきます。そのためにも、3000万人署名を必ず集めきり、憲法改正のNO!という国民の大多数の意見を国政に伝えましょう。皆さん一人一人の、憲法を愛する思いを集約し、その思いを国政に届け出ることで、必ず憲法改正の発議を止めましょう」とのアピールを採択して終了しました。

改憲の策動を跳ね返し、来年、改憲されてしまった状況の中で憲法を取り戻す集会を開くのではなく、憲法を守りぬいたもとで、41回目の憲法を守るはりま集会を本年同様のも盛大な集会として成功させたいと思います。

トピックス一覧に戻る