14日、映画「島守の塔」を姫路市市民会館で観てきました。
「島守の塔」は、県民の4人に1人、20万人が犠牲となった太平洋戦争下の沖縄戦の末期、軍の命令に従いながらも苦悩し、県民疎開・保護に尽力した2人の官僚(島田叡沖縄知事と荒井退造警察部長)と沖縄の人々の生きることへの奮闘を描いた映画です。
観てよかったと思いました。
沖縄戦の悲惨さは映画で描かれた比ではなかったのだろうと思いますが、軍国主義の愚かさ、戦争の悲惨さは十分感じることができました。
吉岡里帆さん、ファンになりました。
「島守の塔」はAmazonプライムで視聴することもできるようで、ぜひ、ご視聴をお勧めします。
この映画を観て、私は、沖縄を再び捨て石にしてしまいかねない台湾有事を念頭においた敵基地攻撃能力の保有など絶対に認めるべきではないとの思いを一層強くしました。
1月には、憲法改正を煽る某ジャーナリストの方がXに行った「『あなたは祖国のために戦えますか』。多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです」との投稿が多くの方から批判されていましたが、「島守の塔」をみれば、「祖国のために戦え」が「祖国のために命を捨てろ」ということと同義だということがよく理解できます。
簡単に命を捨てさせられるような戦争はまっぴらごめんです。
ところで、今年も5月6日にはりま憲法を守る集会を開催しますが、集会のメインは防衛ジャーナリストである半田滋氏による講演「敵基地攻撃と日米一体化 ~防衛費増税は国民負担に~」です。
敵基地攻撃能力の保有を認めることの問題がわかりやすく理解できる講演になるはずです。
お時間のある方、是非、5月6日は姫路市市民会館にお越しください。
(アイキャッチ画像は2010年に撮影した沖縄の海)