40年前の今日、1980年12月8日、元ビートルズのジョン・レノンが凶弾に倒れ、亡くなりました。
私がビートルズにはまったのは中学生のとき。
ビートルズは既に解散していましたが、ジョン・レノンはビートルズのときはもちろん、解散後、ソロになってからも数々の名曲を残しています。
代表曲は何と言ってもImagineになるのでしょうが、Imagineで、ジョン・レノンは、つぎのように歌っています。
- Imagine there’s no countries
- 想像してごらん 国なんてないんだと
It isn’t hard to do - そんなに難しいことではない
- Nothing to kill or die for
- 殺す理由も死ぬ理由もなく
And no religion too - そして宗教もない
Imagine all the people - さあ想像してごらん みんなが
Living life in peace - ただ 平和に生きているって
国内外の多くのアーティストにカヴァーされているImagine。
いろんなところで書いてますが、RCサクセションのボーカルだった忌野清志郎は、エッセイ「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ」のなかで、つぎのように書いていますが、この記述がImagineを念頭においていることは、まず間違いないと思います(清志郎もImagineをカヴァーしたことがあります)。
- この国の憲法9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?
- 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるっていってるんだぜ。
- 俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。
- 戦争はやめよう。平和に生きよう。
- そして、みんな平等に暮らそう。
- きっと幸せになれるよ。
本当に素晴らしいエッセイだと思いますが、忌野清志郎も2009年5月2日に病のため亡くなっています。
先週の土曜日の夕方、姫路駅前で時間ができて、飛び込みで映画「サイレント トーキョー」を観てきました。ああいう内容だとはほとんど知らず、渋谷駅前のシーンは凄かったけど、俳優の使い方、ストーリー(特に犯行の動機)には正直微妙なところがないわけではなかったのですが、映画のラストに流れたのはジョン・レノンのHappy‐Xmas(WAR Is Over)でした(歌っていたのはジョン・レノンではありませんでしたが)。
映画を一緒に観ていた、ビートルズにはほとんど興味のなかった妻も、この曲は昔から知っていたとのことで、さすがにジョン・レノンなどと感心したりするわけですが、この曲の最後の歌詞は、War Is Over……If You Want It(戦争は終わる。あなたが望めば)です。
ジョン・レノンがImagineやHappy‐Xmas(WAR Is Over)を作ったときはベトナム戦争の真っ最中でした。
ベトナム戦争は終わりましたが、その後、世界で戦争、紛争がなくなったことはありません。
ジョン・レノンが歌っているとおり、戦争は自然になくなるものではなく、私たちが望まなければなくなるものではないのならば、私たちが、ジョン・レノンのように、そして忌野清志郎のように、戦争は止めようという声を上げていかなければなりません。