熊本大震災のこと、81年目の終戦記念日を迎えて思うこと、書きたいこと、書かなければならないことはあるものの、なかなか考えがまとまらず、ブログを更新することができませんでした。
もっとも、ブログの更新を放ったらかしのままにしておくと、何人かですが、体の調子を崩しているのではないかと心配してくれる人がおられるため、そうした余分な心配をかけることのないよう(暑さには参っていますが、基本的には元気です)、アリバイ的な感を免れませんが、法律関係以外の本で今年読んだもののうち、皆さんにもお勧めしたい本の紹介をさせてもらいます。
「スピノザの診察室」「エピクロスの処方箋」
春に読んだのは、夏川草介氏の「スピノザの診察室」と「エピクロスの処方箋」。

京都でマチ医者として働く凄腕の医者が主人公の話で、主人公が内視鏡のスペシャリストであることを知り、自分が食道がんの外科手術後も食道狭窄の改善のために内視鏡治療を現在も定期的に受けていることから、読んでみようと思ったのですが、本当に心が優しくなれる本、地域でマチ弁として働いている自分の姿勢を改めて見つめ直させてくれる本でした。
この本を読みだすまで夏川草介氏が「神様のカルテ」の作者ということさえ知らなかったのですが、「神様のカルテ」もきっといい本なのだろうと思います。
この二冊を読んで、京都に出張で立ち寄ったときのお土産は主人公お気に入りの阿闍梨餅になりました。
「白鳥とコウモリ」「永遠の記憶」
2021年に食道がんの外科手術をして以降、昨年まで年2回、各5日程の入院をしなければならず、入院といっても簡単な内視鏡手術をして後は経過観察というものであることから、入院前は結構本を買い込んで、入院中は読書三昧の日々を送っていたのですが、入院中、読めなかった本も何冊かあります。
その一冊が東野圭吾氏の「白鳥とコウモリ」だったのですが、映画化され、今年の9月に公開されるとのことで観に行く前に読まなければとあわてて本棚から取り出し完読しました。
あらすじを書くのは控えますが、「白鳥とコウモリ」を読み終えた直後の7月末、突然の訃報に接し、とにかくびっくりしていたところ、大腸がんで亡くなられたということを知り、「白鳥とコウモリ」の登場人物の中に大腸がんで亡くなる重要人物がいたことを思い出しました。東野氏、この本を執筆した時には既に自分ががんだということがわかっていたのですかね。
そして、8月5日には遺作として「永遠の記憶」が発売。

発売日に購入して一気読みしました。この作品についてもあらすじに触れるのはやめますが、多くの口コミに書かれているとおり、ラストは、まさに遺作に相応しい、まったく予想していなかったものでした。
とにかくご冥福をお祈りします。
「ブティック」「ハヤブサ消防団-森へつづく道」
池井戸潤氏は2010年の直木賞受賞作「下町ロケット」以来のファンで、その著書はほとんど読んでいるのではないかと思います。
社会派エンタメと称される池井戸氏の作品の魅力は、銀行等を舞台にする多くの作品で、「真面目に働く者が、理不尽な企業、上司を粉砕して最後に笑う」ところにあるということは多くの人が指摘するところで、よく水戸黄門に通じるところがあると言われますが、水戸黄門のような権力を持たない者が権力を持つ者に勝つというところが水戸黄門以上に痛快さを感じさせてくれると思っています。
5月に発売された「ブティック」、M&Aを扱った作品でしたが、そうした池井戸作品の魅力が詰まった本当に面白い本でした。
池井戸作品を久々に堪能したと思ってから、まだあまり時間の経たない8月5日、「ハヤブサ消防団-森へつづく道」が発売。「永遠の記憶」を一気読みして、こちらの作品も盆休みに一気読みしました。池井戸氏には珍しいミステリー作品「ハヤブサ消防団」の続編ですが、個人的には続編の方が面白かったと思います。

銀行、金融機関を舞台にしたエンタメ作品だけでなく、「ルースベルト・ゲーム」「陸王」等、スポーツを題材にした作品、そしてミステリーも書けるその幅広さには脱帽するしかありません。
さて、いつまでも読書に没頭し続けるわけにもいかず、盆休みも終わり、そろそろ仕事のペースを元に戻していかなければなりませんが、最後に、遅ればせながら、熊本大震災、千葉集中豪雨で、亡くなられた方々へのお悔やみと、被災された方々へのお見舞いを申し上げます。
まだまだ暑い日が続きますが、被災地で後片付け等の作業に従事される方、熱中症には十分お気をつけください。
被災地の一日も早い復興を心から願っております。
アイキャッチ画像は2007年熊本・阿蘇で開催された自由法曹団の5月集会に参加した際、立ち寄った仙酔峡のミヤマキリシマです。












