元旦の午後4時10分頃、石川県の能登地方で震度7を観測する地震が発生してから一夜明け、被害の状況が徐々に明らかになってきています。
石川県内では2日の午後3時時点で30人の死者が、珠洲市内では1000棟の建物の全壊が確認され、また輪島市内で発生した大規模火災では200棟が全焼したようです。
能登半島ではコロナ禍の前の2019年5月に自由法曹団の5月集会が和倉温泉で開催され、集会参加後、輪島で一泊して、新鮮な寿司に舌鼓を打つとともに、朝市を散策するなどして楽しい時間を過ごさせてもらいましたが、輪島朝市通り周辺が焼野原となってしまった映像を見ると、本当に言葉を失ってしまいます。
神戸大都市安全研究センターの吉岡祥一教授は、今般の地震について、阪神・淡路大震災の約8倍の地震エネルギーが解放された可能性を指摘されておられるようで、東日本大震災ほどではなかったにしろ、今般の地震が、過去の大地震と比較しても相当大きなものであったことは間違いないものと思われます。
(能登半島・ヤセの断崖 2019年5月撮影)
これから被害の全貌が明らかになっていくのでしょうが、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心からお見舞いお祈り申し上げます。
また1週間程度は余震が続く可能性があるとのことですので、被災地におられる方におかれましては被害が拡大することのないよう十分ご注意ください。
政府には、被災された方々が一刻も早く元の生活に戻れるよう、あらゆる面で最大限の迅速な支援を行うことを要望してやみません。
(能登半島・トトロ岩 2019年5月撮影)
ところで石川・新潟・福井には20を超える原発が建設されています。今般の能登地震で異常が確認された原発は現時点では存しないようですが、志賀原発では変圧器の配管の破損があったことが確認されています。なにかあってからでは遅いのです。やっぱり、この国で原発を稼働させることには無理がある、個人的にはそういう思いを強くしました。
(アイキャッチ画像は2012年9月に陸前高田ボランティアセンターで撮影したもの)