新年おめでとうございます。
2021年秋に食道がんの外科手術をしてから約1年経過した一昨年の元旦のブログには、今年の目標は「とにかく元気を取り戻すこと」と書いたのですが、それから2年経過し、昨年は外科手術後の食道狭窄のために1泊の入院は2回ほどしたものの、長期間仕事を休むようなこともなく、広島、倉敷に行ったり、下呂温泉での自由法曹団の総会や神戸での日本労働弁護団の総会に出席したりと、食道がんの転移再発もなくこの2年間で相当元気になりました。
食道を切除し、胃で再建している関係で、手術前ほどに飲んだり食べたりすることは到底できない状況になっており、夏の中学の同窓会には残念ながら出席できませんでしたが、それでも手術後1年半、全く飲むこともできなかったお酒も結構飲めるようになって、手術後のQOL(生活の質)の低下によるいろいろなストレスもある程度解消することができるようにもなりました。
もっとも、定期検査や食道狭窄の拡張のために定期的にがんセンターには通院しなければならないだけでなく、20年以上前に手術した網膜剥離の定期検査にも行かなければならず、かかりつけ医の先生には血圧等の管理をしてもらったり、外科手術後の痛みの緩和のために鍼に通うようになるなど、いろいろとあって、仕事をこなすのが精一杯で、仕事以外に取り組めているのははりま憲法集会の準備ぐらいで、自由法曹団、青法協、兵庫民法協の活動にはほとんど取り組めていません。被災地・能登にも行かなければと思いつつ、なかなか訪れることができません。
2015年に相次いで急逝された竹嶋・前田弁護士が築いた姫路総合法律事務所が、地域における人権・平和・民主主義の砦としての役割を果たしていこうとすれば、依頼者のために受任した事件に全力投球することはもちろんですが、事件以外の様々な課題にも積極的に取り組んでいく必要があると考えており、そうした活動に十分取り組めないことについては忸怩たる思いをしているころです。
少し元気になって、仕事をこなすことにも余裕が出てきた状況を踏まえ、今年は事務所の他の弁護士に頼り切りになっていた、仕事以外の活動にも取り組み、できれば能登にも行きたいと思っています。
今年の夏で竹嶋弁護士がお亡くなりになられたときと同じ65歳になりますが、2015年、竹嶋弁護士から頂いた最後の年賀状には、「後5年頑張る」ということが書かれていました。
私も竹嶋先生のご遺志を継ぎ、少なくとも後5年は頑張る決意です。今春、また日本武道館にやってくるエリッククラプトンは80歳、5月のはりま憲法集会にメインゲストとしてお招きする予定の松元ヒロさんも今年で73歳。エリッククラプトンや松元ヒロさんに負けないように頑張りたいと思っています。
私の最終的な目標は、今年で4歳と2歳になる2人の孫が成人するまで現役で頑張るということですが、当面は、「最低、後5年」を目標に頑張るつもりです。
本年もよろしくお願いします。
(アイキャッチ画像は2012年11月に白馬で撮影したもの)