11月の最初の連休、父の七回忌のために大分に帰省し、法要を終えた後、妻と国東半島にある熊野磨崖仏、富貴寺、真木大堂、両子寺を回ってきました。

(富貴寺:九州最古の寺)
大分県の北東部に位置し、周防灘に突き出ている国東半島は、神仏習合の発祥の地として多くの寺院、史跡が残る歴史的地域です。
熊野磨崖仏、富貴寺、真木大堂には高校までに何回か一人で訪れたことがあり、結婚してから家族で訪れたこともあるところなのですが、多分、これが最後の機会になるだろうと思って、もう一度、行ってきました。

日本最大級の磨崖仏で国指定の重要文化財となっている熊野磨崖仏は、鬼が一晩で積んだといわれる険しい石段を登った先にあり、何とか登り切って磨崖仏を見ることができましたが、本当に登るのはこれが最後になるだろうと途中で何度も立ち止まりながら何とか登り切ることができました。

(熊野磨崖仏)
両子寺は、国東半島の中心からやや北部にあり、これまで一度も訪れたことがなかったところです。
子授け、子宝だけでなく、健康長寿のパワースポットと言われる両子寺。
護摩堂が改修中だったのは残念でしたが、姿形、大きさとも国東随一といわれる仁王像と山門は本当に荘厳で、これが見れただけでも訪れた甲斐があったと思える場所でした。

(両子寺:山門と仁王像)
がんの転移再発はないものの、術後、狭窄している食道は拡張してもらっても直ぐに狭くなってしまうため、12月中旬に拡張のための手術をして1週間程入院予定です。
両子寺、富貴寺、熊野磨崖仏、真木大堂を訪れたのは、これが最後の機会だという思いとともに、がんの寛解、食道狭窄の治癒を祈願するためでもあったのですが、後はご利益のあることを願うばかりです。
普段はあまり信心深くないくせに、都合のよいときだけご利益を願うのは調子が良すぎる気もしますが、そこは神仏の広い御心で許していただくしかありません。












